犬飼基昭 日本サッカー協会会長による天皇杯に臨んだ大分トリニータ、ジェフ千葉への発言が物議をかもしている。 これに対して、大分トリニータの社長が電話ですぐに謝罪したらしい。 そもそも選手10人を入れ替えて戦ったことは偶然ではなく、意識的にやったんだから、たとえどんな非難を受けようとも、主張すればよいものを、あわてて謝るとは情けない話だ。 その点、良し悪しは別として、ジェフ千葉のミラー監督が「残念ながら我々には、カップ戦に勝つことよりも、残留争いに勝つことの方が大事だ。」という主旨の発言をしていて、こちらは信念があってよいではないか。
ところで、ここからが重要である。 マスコミによれば、昨年の川崎フロンターレの「主力温存問題」などと対比されているが、フロンターレの件は、フロンターレの問題ではなく、当時の「犬飼基昭専務理事の発言問題」であることを明確にしておかなければならない。
すなわち、
① フロンターレは、その時点における最強メンバーで戦った。
② フロンターレは、Jリーグの最強メンバー規定に沿ったメンバー選出をしたのであって、決して主力を温存したわけではない。
当時のスケジュールは、以下のようなスケジュールであった。
大分トリニータ戦 2007年9月15日 19:00 等々力
(イランへ移動) 2007年9月16日
ACL準々決勝 セバハン戦 2007年9月19日 0:00 イラン
(日本へ移動) 2007年9月20日
柏カシワレイソル戦 2007年9月23日 19:00 日立柏 0-4
ACL準々決勝セバハン戦 2007年9月26日 19:00 等々力 0-0 PK戦敗退
これを見て多くの人に分かってもられると思うが、9月の中旬から下旬と言えば、まだまだ暑い時期で、リーグ戦の間に6時間の時差があるイランまで行って試合をやってきている。 同じ時差のある移動でも、体内時計の進行に逆らう移動(すなわち、イランから日本への移動)の方が、体内時計の進む方向への移動より影響が大きいのである。 イランで戦い、日本へ帰ってきたメンバーは披露困ぱい状態である。すなわち、日本へ帰国後、中2日で柏レイソルと戦う時に、イランで戦ってきたメンバーが最強であるとは必ずしも言えない訳である。 となると、その時点で、イラン戦に出なかった選手あるいは出場時間が短かった選手を中心に、なおかつ、Jリーグの規定に沿った最強のメンバーとしてJリーグを戦ったというのは、チームとして最善をつくしたやり方であった。 なおかつ、休んだことにより疲労がある程度回復した選手でホームでのACLを戦ったことも、チームとして最善をつくしたやり方であった。
再び、
フロンターレの問題ではなく、当時の「犬飼基昭専務理事の発言問題」であったことを明確にしておきたい。
フロンターレは、信念を持って、Jリーグ規定に沿って、なおかつ、その時点での最強のメンバーで戦ったのである。
