Jリーグ秋春制移行について
Jリーグ秋春制移行を、犬飼基昭日本サッカー協会の会長が強引に議論の場に上げようとしている。 というより、すぐにでも秋春制に移行させたい意向のようである。その言い分が「10年前から議論しているが、いっこうに前進がみられない」というものである。 その過去10年間、なんらかの形でJリーグにかかわっていたと思うが、犬飼基昭日本サッカー協会会長は、その間何をなさっていたんでしょうか。 10年間にクリアすべき課題が解決し、秋春制に移行する準備が整ったから、いよいよ移行しましょうと言うのなら分かる。 しかし、課題を明確にし、その対策をとってきていないようであるから、何もやっていないのと同じで、痺れを切らしたから、すぐにでも移行しようと言い張るのは全く無謀である。 「選手は秋春制移行に賛成している」というが、クラブの考えはどうなのか、観客の考えはどうなのか。 観客の立場で言えば、現状のスタジアムで真冬にスタジアムに足を運びたいかと言えば、気候が穏やかな日、好ゲームが予想される日などに絞られてくる。 それは、寒冷地でなくても、関東あたりでも同様ではないだろうか。 そうなれば、当然クラブ収入の減収となり、クラブ経営にも支障がでる。 寒さ対策として「足もとから温風がでるような設備を整えればいい。 冷房をするよりも、はるかにコストがやすい」とも言っているが、そもそも冷房なんかやっているスタジアムはないわけで、そんのものと比較するのがおかしな話である。 それでは、その設備を誰がつくるのか、運営コストをどのように負担するのか、大きな問題がある。 さらに「夏の暑いときにサッカーをやることで、選手のパフォーマンスが落ち、質の高いサッカーを見せられない」とも言っているが、サッカーの試合は、練習の成果を披露する場であるにも関わらず、寒冷地では、その練習場をどうやって確保するのかが大きな課題となる。 十分な練習なくして、質の高いサッカーなど見せられるわけがないではないか。
とにかく、問題だらけである。Jリーグ秋春制移行を議論するならば、烏合の衆ではなんら進歩がない。 まさに、犬飼基昭日本サッカー協会会長が過去Jリーグにかかわったきたことを、立場が変わって人ごとのように批判しているとおりである。 この議論を進めるならば、問題点を整理し、課題をクリアにし、どうやってその課題を解決していくかを考えるべきである。 「寒冷地のチームは、寒い時期は温かいチームとのアウェイゲームを消化していればいい」などと、馬鹿なことを言っているようでは、なんら説得力がない。
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